部屋がたくさんあり、個室になっている建物、それは、ビジネスホテルです。
廃業したビジネスホテルも散見されますので、これを改装してショートステイの事業を開始したいと考える方もいるかもしれません。
では、ビジネスホテルを改装してショートステイの事業所として使用できるか解説していきたいと思います。
ビジネスホテルの構造について
ショートステイに改装を考える前にビジネスホテルの構造を知っておく必要があります。
実際に空きビジネスホテルとなっていると想定できる開業から20年以上30年未満程度で廃業した物件として考えて記載していきます。
1つ目の特徴としましては、浴室とトイレが付いていますが、その開口部には大きな段差があります。
配管の関係でこの段差を解消することが困難な場合が多くあります。
そうしますと、高齢者に使いやすい設備とは言えず、行政の指導によりますが、撤去もしくは、段差を解消する代替え案を提示しなくてはならなくなります。
ですが、それを実現させるためには、かなりの困難が伴います。
2つ目の特徴が、部屋が狭小である場合が多く、ベッドを変更しても車椅子が中で回転できない場合も多くあります。
この場合は、個室の設備基準を満たしていないことが多くなります。
こうなりますと、ビジネスホテルのフロアを全てスケルトンにしないと使えないという可能性が出てきます。
3つ目が耐火建築物かどうかということです。
高齢者の施設の場合は、原則的に耐火・準耐火構造でなくてはなりません。
ですから、耐火・準耐火構造でない場合は、そもそも使用できないということになってしまいます。
4つ目が、エレベーターの問題です。
エレベーターも狭小の場合が多く、車椅子がそもそも乗車できないなんてこともあります。
エレベーターの構造を変えることも非常に困難が伴うことになります。
ショートステイの事業所として使えるのか
上記のようなことからもわかりますように、ビジネスホテルをショートステイの事業所に転化させるとなると膨大なコストがかかる場合があります。
「面倒だから、全て部屋を壊して、スケルトンにしてしまおう」と考える方もいますが、部屋ごとの壁を取り払うのは、構造上できない場合も多くあります。
このようなことを勘案していきますと、新築で建設するよりコスト高になる可能性も出てきます。
まとめ
ビジネスホテルは個室になっていますので、ショートステイの事業所にするには最適と考えることは、性急すぎます。
上記のように、新築のコストと、改装のコストをよく比べて検討するようにしましょう。
